2007年10月19日

レッド・ツェッペリン:In the Light

Physical Graffiti 「ちっ、ドジ踏んだぜ・・」

肘と膝にできたすり傷を見ながら、そう思った。ここはエジプトのルクソール。ナイル川西岸の遺跡巡りで、ワシは自転車をこいでいた。

ナイル川西岸の遺跡巡りは、自転車がお手頃。なんせ広い地域を巡るには、ろくに車などないわけなので、自転車が速くて快適なのだ。実際手際よく、メムノンの巨像、メディネト・ハブ、ラムセウム、ハトシェプスト女王葬祭殿と見て、到着したのがセティ1世葬祭殿。そこで瓦礫の山に乗り上げ、こけてしまった結果が肘と膝の傷だった。そのひりひりした痛みに、ハトシェプスト女王葬祭殿の美しい印象がぼやけていった。

ハトシェプスト女王葬祭殿 しかし、ルクソールの青い空が、そんなブルーな気分を吹き飛ばしていった。ルクソールの空は濃い深みのある美しい青。そんな空を見上げながら、気を取り直して、ワシは王家の谷に向けて自転車をこぎ始めた。

王家の谷へは、左回りのゆったりとしたカーブを描く上り坂の道。からっと乾燥した空気が汗を吹き飛ばして、快適な気分に変えていく。限りなく青い空、強い日射し・・・そんなとき頭の中に聞こえてきたのが、レッド・ツェッペリンの「In the Light」。

 ♪「In the Light」を聴いてみる。

「In the Morning」という似たスタイルのリハーサル・ナンバーから発展したこの曲。ギターのオーバーダビングとキーボードの重厚なアレンジによって、ドラマティックに仕上がっている。ジミー・ペイジはこの曲を、「フィジカル・グラフィティ」の中で一番好きなナンバーとしているそうだ。

・・・そそり立つ岩山から覗く青い空に、輝く太陽。赤茶けた岩山と青い空のコントラストを色濃くする光。王家の谷に至る道は、まさに「In the Light」にぴったりの光景が続く。この道が探し求めていた道なのか・・・ロバート・プラントのポジティブな歌声が頭の中にこだまする。カノン的に増幅するジミー・ペイジのギターは、まさに降り注ぐ光のシャワーだ。

 光の中に
 みんな光を求めてる
 光、光、光、光の中に……

 Led Zeppelin : In The Light (In The Morning)
 Led Zeppelin : In the Light (Alternate version)
 Led Zeppelin : In My Time Of Dying
 Led Zeppelin : Trampled Under Foot
 Led Zeppelin : Trampled Under Foot (promo)

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レッド・ツェッペリン ※画像をクリック
レッド・ツェッペリン Led Zeppelin / Physical Graffiti
レッド・ツェッペリン Led Zeppelin / Led Zeppein (4CD Box)
LED ZEPPELIN DVD

posted by 上村龍司 at 18:17| Comment(0) | TrackBack(0) | ハードロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月14日

ポップ・グループ:ラフ・トレードの象徴

The Pop Group New Wave #7.The Pop Group : For How Much Longer Do We Tolerate Mass Murder ?

ラフ・トレードはインディーズの走りだった。そのメンバーたるや多士済々・・・ポップ・グループ、キャバレー・ボルテール、ヤング・マーブル・ジャイアンツ、ペル・ウブ、ザ・フォール、ディス・ヒート、ドーム、レッド・クレイヨラ、ザ・レインコーツ、モノクローム・セット、マキシマム・ジョイ、ピッグバッグ、ザ・スリッツ、デルタ5、リリプット、ローラ・ロジック、TVパーソナリティズ、バージン・プリューンズ、クラス、スロッビング・グリッスル、そして、スクリッティ・ポリッティ。ラフ・トレードはまさにニューウェイヴの発信拠点と言えた。

そして、ラフ・トレードの日本編集のオムニバス「クリア・カット」がいかしてた。1はパッとした印象がないが、2の「サニー・デイ」はピッグバッグ中心に、マキシマム・ジョイ、キャバレー・ボルテール、ローラ・ロジックというクールな布陣。3の「サマー・プレイス」は、トゥインクル・ブラザース、ヒュー・マンデル、ジャッキー・ミットー、タンタン、ドン・カルロスというレゲエ特選盤。4の「フラワー・ポット」は、ザ・スリッツ、ビビアン・ゴールドマン、デルタ5、リリプット、ザ・レインコーツ、ローラ・ロジック、レッド・クレイヨラ、ヤング・マーブル・ジャイアンツという女性アーティスト特集。

Rough Trade 82年の夏だったが、この「クリア・カット」の2と3を90分のカセットに入れて、聴きまくっていたことを思い出す。友達が遊びに来たときにかけるテープはいつもこれだった。なぜって・・・それは言うまでもなく、当時一番クールな音だったから。ワシのお気に入りは、ピッグバッグとローラ・ロジックだったっけ。

このころ、日本でもナニゲにパンク・ニューウェイヴは元気だった。有名どころで言ったら、フリクション、スターリン、アナーキー、暗黒大陸じゃがたら、ゼルダ、ゲルニカ・・・。インディーズをたどっていくと、メンバーが100人いるパンゴってバンドまであったりして・・・とにかくアグレッシブなバンドが出てきた時代だった。

そして話はポップ・グループ。ポップ・グループの80年のセカンドアルバム「For How Much Longer ...」は、ラフ・トレードの象徴だった。ラフ・トレードの宣伝には、必ずこのジャケットが打ち出されていたものだ。

音はそうした宣伝に違わないほど、アグレッシブで衝撃的だった。メッセージもノイズもファンクもパンクもダブも、高いテンションでたたき込まれる。ブリストル出身のアヴァンギャルド・ダブ・ファンク・バンドの面目躍如といったところか。ワシは79年の「Y(最後の警告)」よりも、こっちのアルバムの印象が強い。しかし、頑なな政治的姿勢を貫くボーカルのマーク・スチュワートと他のメンバーとの摩擦が次第に大きくなり、ベースのサイモン・アンダーウッドがバンドを離れた後のアルバムだということに驚く。このセカンドアルバム発売直後、ポップ・グループは分裂し、事実上の解散となってしまうが、このセカンドは消えかかる直前の灯火のきらめきだったのだろうか。

ポップ・グループというと、やはりその政治的アジテーションを無視するわけにはいかない。セカンドの「オレたちゃいつまで大量殺人に耐えられるか」というタイトル、「戦火は消えない」「狂気の時」などの曲、「オレたちは娼婦だ!」という叫びなどが思い浮かぶ。そしてもっと思い出そうとすると、なぜかクラスの「ベイビー、泣いてる。ベイビー、泣いてる・・・」「ナガサキ・ナイトメア、ナガサキ・ナイトメア・・・」なんてのが出てきたりして、はなはだ記憶があいまいであることに気づく・・・英語が苦手で音だけ聴いていた証拠だな(笑)。いずれにしても、ポップ・グループのアグレッシブな音が、ニューウェイヴに大きな痕跡を残したことはだれも否定できない。

 The Pop Group : She is beyond Good and Evil
 The Pop Group : The Boys from Brazil

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ラフ・トレード関連 ※画像をクリック
ザ・ポップ・グループ The Pop Group / Y(最後の警告)
スリッツ The Slits / Cut
スクリッティ・ポリッティ Scritti Politti / Early

posted by 上村龍司 at 22:27| Comment(2) | TrackBack(0) | ニューウェイヴ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月07日

デ・ダナン:Ballroom

Ballroom ロンドン郊外でデ・ダナンのコンサートがあった。アルバム「Ballroom」が発売されてまもなくのことで、わくわく気分。アイルランドでは聴く機会に恵まれなかったデ・ダナンなのである。

デ・ダナンの最高傑作と言うと、「Anthem」か「Star-Spangled Molly」を選ぶ人が多く、その次に「Ballroom」って感じかと思うのだが、今回はそうした評価をするんじゃなくて、コンサートの思い出と、ドロレス・ケーンの歌声を讃えてのボールルームなのだ。まずはちょっとお耳を拝借って感じで、「Ballroom」トップのホーンパイプを。

 ♪「The Rights of Man/The Pride of Petravore」を聴いてみる。

泊まっていた安宿からは比較的近く、バスであっという間。着いた所は、イギリス風ライブハウスというより、こぢんまりとしたパブだった。確かに、ライブのできるスペースはあるのだが、「え、こんなに近くで見られるの?」ってくらいこぢんまり。驚きと期待で、やっぱしアイルランドはギネスだよねと、黒ビールをちびちびやりながら待つ。

時間が近づくと、「あれっ」って感じ。フィドル・超バカテクのフランキー・ゲイヴィンが客席で話している。他のメンバーもあちこちにいて、ありゃりゃ家庭的な雰囲気だなって思ってたら、メンバーが客席から出てきて(笑)、ステージにつく。まさにアイリッシュ・クオリティなのだ。

Ringo 演奏はとにかく感激。フランキー・ゲイヴィンのフィドル、アレック・フィンのブズーキとギター、マーティン・オコナーのアコーディオン・・・と、めちゃうまなのだが、ワシが最も注目したのは、ジョニー・“リンゴ”・マクドナーのバウロンだった。バウロンというのは、本当に一枚皮の太鼓なのだが、その音の多彩なこと。ジョン・ボーナムのスネアとフィル・コリンズのスネアとビル・ブラッフォードのスネアをすべて鳴らしてしまうという・・・って、全くわけわかんない比喩だな、おい!・・・左手で太鼓の張りを調節して音を出すのだが、ロールまでしてしまうっつう、その多彩さは全く不思議なほどなのだ。写真はそのリンゴです。

そして書き忘れてはいけない。何と言っても、ボーカルのドロレス・ケーン。とにかく絶品の歌。このころ絶頂期だったこともあって・・・聞き惚れた。だが、ワシの視線はなぜか美人チェリストのキャロライン・ラヴェルの方に行ってしまうのであった(笑

まあ、それはともかく、ドロレス・ケーンを讃えるということで、「Ballroom」から「テディ・オニール」。魂が揺さぶられる歌声をどうぞ。

 ♪「Teddy O'Neill」を聴いてみる。

アイルランドのコンサートは、大抵途中休憩の懇親会?の時間が入るのだが、このときもそう。なんとメンバーが客席に来て、お友だちノリの会話をするではないか。ワシも話したかったのだが、なんせ英語がダメ(泣)。だれか友だち連れてくればよかったな、とマジ思った。

そんな感じで後半も素晴らしい演奏だったわけだが、デ・ダナンってリハーサルを全くしないそうだ。キャロライン・ラヴェルは「次は(キーが)Dだと言われるだけなの。ほとんどの曲がDなのに(笑)」と言う。う〜ん、さすがというか、その演奏力やノリは半端じゃないのだな。

帰りはバスもないので、てくてく歩いた。夜の闇がオレンジの街灯に照らされていたのを覚えているが、夜がいつまでも明るい6月終わりのころだったから、もう12時を回っていたのかもしれない。眠りに就いたロンドン郊外の工場や貨物列車などを見ながら歩いていると、リールのノリが甦ってくる。ギネスの味もあいまって、最高の気分で酔ったBallroomな夜だったのだ。

 De Dannan : Live at the Embankment (1976)
 De Dannan : A Couple of Reels
 De Dannan : Donegal Reels
 Dolores Keane : Craigie Hill (1982)
 Dolores Keane : Galway Bay

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デ・ダナン関連 ※画像をクリック
デ・ダナン De Dannan / Welcome to The Hotel Connemara
ドロレス・ケーン&ジョン・フォークナー / 赤毛のサァール
BRINGING IT ALL BACK HOME〜アイリッシュ・ソウルを求めて / オムニバス

posted by 上村龍司 at 23:27| Comment(0) | TrackBack(0) | トラッド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月01日

イエス:Close to the Edge

Close to the Edge その日はわくわくして帰ったことを覚えている。イエスの『危機Close to the Edge』を買った日のことだ。

初めて聴いたイエスのアルバムは『こわれものFragile』。これでイエスが好きになっていたし、『Close to the Edge』はイエスの最高傑作と言われていたので、もうその期待感たるや相当なものだった。結局のところ、この『Close to the Edge』は、ワシが高校時代に一番聴いたアルバムとなる。ちなみに、大学時代に一番聴いたアルバムは、ジェネシスの『眩惑のブロードウェイThe Lamb Lies Down On Broadway』だ。

Close to the Edge さて、イエスと言えば外せないのが、ロジャー・ディーンのイラストだ。この『Close to the Edge』もジャケットを開けると、まずそのイラストに引きつけられた。そのイラストを見ながら「Close to the Edge」を聴いていると、イメージがどんどん広がっていく。これには正直驚いた。

このイラストは、孤立した岩?島?湖?から滝が四方に落ちていくが、まさに「Close to the Edge」を表現しているのだろう。「Close to the Edge」は「危機」なんて訳されているが、本当は「まさに崖っぷち!」って感じだろう。孤立した高台、そこに至る小径、永遠と流れ落ちる滝、わき起こる水煙が雲となって漂う・・・それは、イエスの楽曲と見事なハーモニーを奏でるファンタジーだ。

B面の「同志And You And I)」と「シベリアン・カトゥールSiberian Khatru)」も素晴らしかった。イエスの持っている広がりが3曲とも十二分に発揮されていると感じる。「And You And I」は、76年6月20日にNHKの「ヤング・ミュージック・ショー」で放送された演奏が印象深い。「シベリアン・カトゥール」は何と言っても「イエスソングス」でのヴァージョンだ。「Close to the Edge」も含め、イエスのライブ・パフォーマンスは半端ではなかった。

こうしてワシはイエスにハマっていった。やがてそこに陥穽が待ちかまえているとは、そのときには想像だにできなかったのだが・・・

 Yes : Close to the Edge 1
 Yes : Close to the Edge 2
 Yes : And You And I
 Yes : Siberian Khatru

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イエス ※画像をクリック
イエス Yes / Fragile
イエス Yes / Close To The Edge
イエス Yes / Yessongs ダウンロード

posted by 上村龍司 at 12:18| Comment(0) | TrackBack(1) | プログレッシブ・ロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月27日

トゥーランドット 聴き比べ!

荒川静香 かなり前の話になってしまうが、トリノ・オリンピックの荒川静香には感動した。イナバウアーなどの演技の素晴らしさはもちろんだが、選曲の良さもあったと思う。そこで、今回はその「トゥーランドットTurandot)」の聴き比べ! 企画としては「Amazing Grace 聴き比べ!」の二番煎じになってしまうが、まあそこはご勘弁ということで。

今回取り上げるのは、「トゥーランドット」の中ではお馴染みの「誰も寝てはならぬNessun Dorma)」。王女トゥーランドットは求愛する男たちに無理難題を吹っかけ、失敗した男たちは首をはねられてしまった。初めて難関を突破したのは異国の王子カラフ。しかし王女はその愛を拒む。そこでカラフは逆に王女に問題を出す。「では、明朝までに私の名前を当ててみなさい。正解できれば私は潔く死んでみせましょう」。王女は北京の町の人々をたたき起こし、「この若者の名前がわかるまで誰も寝てはならぬ」と命令する。その騒ぎを横目にカラフが自分の勝利を確信して歌うアリアが「誰も寝てはならぬ」だ。

それでは次の5曲をどうぞ。

  1. ♪Nessun Dorma P
  2. ♪Nessun Dorma S
  3. ♪Nessun Dorma K
  4. ♪Nessun Dorma F
  5. ♪Nessun Dorma M

それでは左から順に歌っていた方の紹介を。

Luciano Pavarotti Sarah Brightman Katherine Jenkins Filippa Giordano 本田美奈子

1は言わずと知れたルチアーノ・パヴァロッティ。トリノ・オリンピック開会式の歌は、記憶に新しいところだが、やはりこの曲はパヴァロッティなしには始まらなかっただろう。合掌。

2はサラ・ブライトマンで、01年のアルバム『クラシックス』より。クラシカルなアレンジに乗るサラの歌声は蠱惑的でさえある。

3はキャサリン・ジェンキンスで、05年のアルバム『夢を生きて』より。「オペラやクラシックの一番いいところを男性が全部もっていってしまうのは、不公平でしょ(笑)」というだけあって、堂々たる歌声だ。

4はフィリッパ・ジョルダーノで、05年のアルバム『プリマドンナ』より。英語の歌詞を付けてリメイクしたものだが、英語で歌う方がより強い気持ちを象徴できるからというのが、フィリッパの意見。確かにこの力強い歌声には魅せられる。

5は本田美奈子。04年のアルバム『』より。2005年1月30日放送の「題名のない音楽会21」で歌われたこの歌が、彼女のテレビでの絶唱となった。

ここで忘れてならないのは、イギリスの番組「Britain's Got Talent」でのポール・ポッツさんの熱唱。これには魂が震えた。ワシのお気に入りはポールさんかなぁ。。。

 Luciano Pavarotti : Nessun Dorma Torino 2006
 Sarah Brightman : Nessun Dorma
 Katherine Jenkins : I Vow To Thee My Country
 Filippa Giordano : Going To Win
 本田美奈子 : Medley (2004)
 Paul Potts : Nessun Dorma (1)
 Paul Potts : Nessun Dorma (2)
 Paul Potts : Nessun Dorma (3)
 Paul Potts : Nessun Dorma at Margam Park

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トゥーランドット関連 ※画像をクリック
アヴェ・マリア〜サラ・ブライトマン・クラシックス
フィリッパ・ジョルダーノ / プリマドンナ
本田美奈子 / クラシカル・ベスト〜天に響く歌
posted by 上村龍司 at 12:21| Comment(0) | TrackBack(0) | クラシック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月22日

Amazing Grace 聴き比べ!

アメイジング・グレイス」は、1772年にジョン・ニュートンによって作詞された賛美歌。言わずと知れた名曲だ。今回は、その「アメイジング・グレイス」を聴き比べてみようという企画。ということで、まずは次の5曲をどうぞ。

  1. ♪Amazing Grace J
  2. ♪Amazing Grace A
  3. ♪Amazing Grace N
  4. ♪Amazing Grace C
  5. ♪Amazing Grace M

さて、歌っていたのはこの方です・・・ってクイズじゃないので(笑)、順番は左からそのままで。

Judy Collins Aretha Franklin Nana Mouskouri Charlotte Church 本田美奈子

1はジュディ・コリンズ。1970年の『Whales and Nightingales』からの大ヒット曲。「アメイジング・グレイス」のヒット曲は、おそらくこれが最初だろう。

2はアレサ・フランクリン。1972年1月13日、ロサンゼルスのニュー・テンプル・ミッショナリー・バプティスト教会でのライブより。一つ一つの言葉を噛みしめるように歌うアレサ。う〜ん、こういう歌はだれも歌えないだろう。

3はナナ・ムスクーリ。「アメイジング・グレイス」は、1972年にアカペラで歌ったもの、後に伴奏を加えたものが出て、AGFマキシムのCMなどで使われた。「ナナ ムスクーリを囲んで」のブログもどうぞ。

4はシャルロット・チャーチ。1998年の『Voice of an Angel』より。まさに12歳の天使の歌声。

5は本田美奈子。アルバム『AVE MARIA』に収録された「アメイジング・グレイス」は、2003年2月の録音。ベストアルバム『アメイジング・グレイス』発売後、間もなく亡くなったことは記憶に新しいところ。合掌。

ワシ的には、ナナ・ムスクーリかな。いや、う〜ん、迷う。。。

 Judy Collins : Amazing Grace
 Aretha Franklin : Amazing grace (excerpt)
 Nana Mouskouri : Amazing Grace
 Charlotte Church : Amazing Grace
 本田美奈子 : Amazing Grace

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Amazing Grace 関連 ※画像をクリック
ジュディ・コリンズ Judy Collins / Very Best
ナナ・ムスクーリ Best of Nana Mouskouri
シャルロット・チャーチ Charlotte Church / Voice Of An Angel
posted by 上村龍司 at 16:37| Comment(4) | TrackBack(1) | トラッド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月17日

ギャング・オブ・フォー:ソリッドなギター

Solid Gold New Wave #6.Gang of Four : Solid Gold

そのギターに魅せられた。ギャング・オブ・フォーの『ソリッド・ゴールド』1曲目「パラライズドParalysed)」だ。

 ♪「Paralysed」を聴いてみる。

スネアのリムショットにかぶるアンディ・ギルのカッティング、そしてこの間(ま)。ルービンシュタインが「音符の弾きかたに違いがあるわけではない。休止、そう休止部分なんだよ」と語っているが、まさに休止部分が重要であることを認識させる・・・という理屈より前に衝撃的だった。

ワシがギャング・オブ・フォーを最初に聴いたのは『ソリッド・ゴールド』だったのだが、完成された印象の強い『ソリッド・ゴールド』よりも、ファースト『エンターテイメント!』の方がギターの衝撃度はあると思う。ソリッドにカッティングされたアグレッシブなギター・・・なんて書くと陳腐な表現になってしまうきらいがあるが、聴いてみれば明々白々。アンディ・ギルのギターに、ジョン・キングの政治的メッセージとファンク・ビートがかぶるラディカルな緊張感は、ダイレクトにこの世界のシステムを切り裂いていく。その亀裂こそが、まさにニューウェイヴのレーゾンデートルと言えた。後のバンドに与えた影響力から見ても、この評価は決して誇張ではない。

そして『ソリッド・ゴールド』だが、このアルバムは決してファーストに劣るわけではない。バンドの方向性が明確になり、贅肉をそぎ落とした印象がワシにはある。そこにはメンバーの自負も感じられる。その中の「What We All Want」が、イタリアかどこかのファッションショーで使われているのを当時テレビで見たことがあったが、それだけバンドの評価も上がっていたのだろう。ギターの切れ味は相変わらずだ。

その後、ギャング・オブ・フォーは失速。結局2枚のアルバムだけが聴き応えのあるところとなってしまう。しかし、この“四人組”が現実をアグレッシブに切り裂いた事実は残る。ギャング・オブ・フォーが残した大きな足跡は、ロックにおいてだれも否定することはできない。

 Gang of Four : Damaged Goods
 Gang of Four : Anthrax
 Gang of Four : What We All Want
 Gang of Four : To Hell With Poverty

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ギャング・オブ・フォー ※画像をクリック
ギャング・オブ・フォー GANG OF FOUR / Entertainment!
ギャング・オブ・フォー GANG OF FOUR / Solid Gold
ギャング・オブ・フォー GANG OF FOUR / return the gift

posted by 上村龍司 at 12:56| Comment(0) | TrackBack(0) | ニューウェイヴ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月11日

メアリー・ブラック:Song for Ireland

Mary Black いい歌に言葉はいらない。ここで取り上げるのは、メアリー・ブラックの「Song for Ireland」である。まずは歌をどうぞ。

 ♪「Song for Ireland」を聴いてみる。

アイルランドで一番人気のあるアーティストは、U2でもヴァン・モリソンでもエンヤでもない。実は、このメアリー・ブラックなのである。

この「Song for Ireland」は、メアリー・ブラックがアイリッシュ・トラッドの雄デ・ダナンDe Danannに参加していた時の歌である。デ・デナンには、3人の女性ボーカリストが代わる代わる加わっていたのだが、ほかの2人、ドロレス・ケーンやモーラ・オコンネルと比べて、メアリー・ブラックには線の細い印象がぬぐえなかった。

しかし、この歌声を聴くとどうだろう。そんな印象がいかに誤っていたかを思い知らされたものだ。ひょっとして、ライブでの歌こそ、メアリー・ブラックの本領発揮と言えるからかもしれない。・・・ああ、いかんいかん。いい歌に言葉はいらないと言いながら、ごちゃごちゃと書いてしまった。。。(;´Д`)

とにかく一人でも、この「Song for Ireland」を聴いてくれる人がいれば、ワシは満足なのである。そうそう、「Song for Ireland」の歌詞はこちらへどうぞ。

 Mary Black : Song For Ireland (1)
 Mary Black : Song For Ireland (2)
 Mary Black : No Frontiers
 Mary Black : The Moon And St.Christopher
 Mary Black : Loving Hannah

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メアリー・ブラック ※画像をクリック
メアリー・ブラック MARY BLACK / COLLECTED
メアリー・ブラック MARY BLACK / SONG FOR IRELAND
メアリー・ブラック MARY BLACK / SPEAKING WITH THE ANGEL
posted by 上村龍司 at 17:57| Comment(0) | TrackBack(0) | トラッド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月07日

ビートルズ:I've Got A Feeling

Let It Beビートルズの好みは、ペパーズ派ホワイト派に分かれるんじゃないかと思った。『サージェント・ペパーズ』は統一感のあるアルバムだが、『ホワイトアルバム』は散漫な印象がある。しかし、ホワイトアルバムでは4人の個性(厳密にはジョンとポールの個性だが)が際立っていて、そのぶつかり合いの面白さがある。概して、ペパーズ派の人は『アビイ・ロード』が好きだし、ホワイト派の人は『レット・イット・ビー』が好きだ。

ワシはどう考えてもホワイト派なのだが、今回取り上げるのは「アイヴ・ガッタ・フィーリング」。言わずと知れた『レット・イット・ビー』の収録曲だ。

レット・イット・ビー』は、元々は「ゲット・バック」として「もう一度昔に戻って」として企画されたものだが、確かにこの曲にはそうした気概が感じられる。しかし、現実としてはメンバー同士がぎくしゃくしていたことは事実。「アイヴ・ガッタ・フィーリング」は、最後でポールとジョンのメロディーが重なり合い、同じコード進行でリズムが補い合うかたちで進行するポリフォニーになるが、そうした二つの個性がエネルギッシュに昇華し、映画『レット・イット・ビー』ではかなり印象深かった。映画では「意味わかんない歌だわ」というおばちゃんのコメントも、さらにこの曲の印象を強めていてナイスだ(笑

アップルの屋上での演奏シーンは、本当に印象深い。それは、ジョンとポールという強烈な個性がぶつかり合ってできるものだろう。ワシとしては、仲良しビートルズよりも、がちんこビートルズを評価してしまうのである。

 The Beatles : I've Got A Feeling
 The Beatles : Get Back (1)
 The Beatles : Get Back (2)
 The Beatles : Two Of Us
 The Beatles : Let It Be

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ビートルズ ※画像をクリック
ビートルズ / レット・イット・ビー
ビートルズ / レット・イット・ビー...ネイキッド
ザ・ビートルズ・アンソロジー DVD−BOX

posted by 上村龍司 at 12:04| Comment(0) | TrackBack(0) | ロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月02日

ルース・エティング:Ten Cents A Dance

Love Me or Leave Me  1930年のアメリカ・・・ここは場末のクラブ。バーボン片手に独り片隅で手持ちぶさたにしていると、そこに一人の踊り子が近づいてきて、隣に腰を下ろした。それは、ルース・エティングその人であった。

「リクエストは何?」
「10セントのダンス(Ten Cents a Dance)・・・」
「歌? それともダンス?」
「ダンスがご一緒できれば最高だね」

 僕は10セント硬貨を取り出しながら言った。ルースは微笑み返した。美人ではあったが、寂しげな陰が瞳に浮かぶのは隠せなかった。

「この歌は以前聴いたことがあって?」
パイワケット(Pyewackett)というバンドが演奏をしているのを聴いた」
「知らないわ」
「85年のトラッドのアルバムだ。君が知らないのも無理はない」
「もともとはあたしの曲・・・」
「そうだった。1930年、今年のヒット曲だ」

 そろそろバンドの準備もできたようだ。僕は彼女に視線を戻すと、こう聞いた。

「ルース、結婚生活はどう?」

 彼女の顔が曇って、気まずい空気が流れる。しばらく間を置いて、彼女は言った。

「90%は恐怖、10%は悲嘆ね。でもあたしには、これしかできない・・・」

 そう言い残すと、彼女はステージに立って歌い始めた。

 「Ten Cents A Dance」を聴いてみる。

 ステージの彼女は輝いていた。その歌声だけでなく、存在そのものが輝いていた。
 ステージを離れれば、彼女は単にシカゴのマフィア、マーティン・スナイダーのスケでしかない。このステージこそが、彼女の最も幸せな瞬間なのかもしれない。

 ・・・突然、銃声! 暗転。マール・オールダマンが撃たれたのだろうか。・・・気がつくと、僕は『情欲の悪魔(Love Me or Leave Me)』のCDを手にしていた。

 Ruth Etting : Roseland 1930 (Part 1)
 Ruth Etting : Roseland 1930 (Part 2)
 Ruth Etting : Artistic Temper 1936 (Part 1)
 Ruth Etting : Artistic Temper 1936 (Part 2)

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ルース・エティング ※画像をクリック
ルース・エティング Ruth Etting / Love Me Or Leave Me
VA / Hits Of 1930
VA / Hits Of 1931
posted by 上村龍司 at 18:17| Comment(0) | TrackBack(0) | オールディーズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする