『イン・スルー・ジ・アウト・ドア(In Through the Out Door)』は、レッド・ツェッペリンのアルバムの中では異色というイメージがある。それは、「サウス・バウンド・サウレス」と「オール・マイ・ラヴ」のコンポーザーにジミー・ペイジの名前がないように、ジョン・ポール・ジョーンズ主導のアルバムだからということがまずある。ロックンロール、サザンブギ、シャッフルビート、サンバ、ロカビリー、テクノ風ダンスナンバー、ラブバラード、スローブルースと、飽きさせないバリエーションは、まさにジョン・ポール・ジョーンズならではだ。渋谷陽一は確か「レッド・ツェッペリン世界の旅」と評していたっけ。
しかし何と言っても『イン・スルー・ジ・アウト・ドア』の異色さは、そのジャケット・デザインだ。レッド・ツェッペリンは3枚ごとに変形ジャケットを出しているが、この『イン・スルー・ジ・アウト・ドア』は白眉だろう。ジャケット・デザインはかのヒプノシス。ツェッペリンのメンバーもいろいろとアイディアを出しているようだ。「Led Zeppelin In Through The Out Door Revisited」のサイトと、『写楽』81年4月号(小学館)の特集を参考にまとめてみる。
『イン・スルー・ジ・アウト・ドア』のジャケットは6種類あり、茶色い紙袋から出すまでどのジャケットかわからない仕組みだった。まずはそのジャケット一覧を(マウスを乗せると説明が見られます。画像のズレはご勘弁を)。
このジャケットは、中心に帽子をかぶった謎の男がいて、表は謎の男が火をつけた後の光景で一部カラーになっている。裏は謎の男が火をつけようとしている光景で、こちらは全面セピア色だ。つまり、裏から表へと時間は進行している。その舞台は、アメリカ南部の場末のパブといった風情。
そして、その謎の男を取り囲む6人がパブにいる。それは、バーテン、金髪の女、刑事風の男、赤毛の娼婦、ピアノ弾き、黒人の女だ。ジャケットはAからFの6種類だが、この6人の視点で写真は構成されており、いずれも表に写っている人物の視点が裏のジャケットになり、裏に写っている人物の視点が表のジャケットになっている。具体的に言うと、Aの表は刑事風の男の視点、Aの裏は黒人女の視点、Bの表は金髪女の視点、Bの裏はピアノ弾きの視点、Cの表はバーテンの視点、Cの裏は赤毛の娼婦の視点、Dの表は黒人女の視点、Dの裏は刑事風の男の視点、Eの表はピアノ弾きの視点、Eの裏は金髪女の視点、Fの表は赤毛の娼婦の視点、Fの裏はバーテンの視点である。つまり、AとDがセット、BとEがセット、CとFがセットになっているわけだ。そしてAからFを順に見ていくと、刑事風の男→金髪女→バーテン・・・と、時計回りに視点がパブを一周していることに気づく。
結局のところ、1枚のジャケットからすべては見えない。ワシが買ったのはFだったが、そこには刑事風の男、ピアノ弾き、黒人の女の姿がない。6人全員がわかるB-Eのセットだったとしても、今度は紙を燃やしているディテールがぼけてしまう。ネオンサインの「Fully Coots(完全にバカども)」が、ワシらの愚かな視野を象徴しているのかもしれない。ワシらが認識しているのは、所詮は世界の6分の1でしかないのだ。
「出口から入ることほど難しいことはなさそうだ」というコメントが、『イン・スルー・ジ・アウト・ドア』にはあったという。一つの視点に縛られずに、出口から入って新たな視点を獲得したならば、きっとまた別のものが見えてくるに違いない。
最後に、灰皿のイラストがついた『イン・スルー・ジ・アウト・ドア』の内ジャケットは、水を垂らすと色が出てくる仕掛けがあったようだが、水でぐちゃぐちゃになるのが怖くて、結局試すことなく終わってしまった。どんな色が出たのだろうか。。。
Led Zeppelin : Kashmir
Led Zeppelin : Ten Years Gone
Led Zeppelin : Achilles Last Stand
Led Zeppelin : Nobody Fault But Mine
Led Zeppelin : In the Evening
Led Zeppelin : Hot Dog
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モーラ・オコンネルは、アイルランドの西部クレア州は
小島よしお
サイキックTVを率い、その前身であるスロッビング・グリッスルのリーダーだったのが、



