New Wave #6.Gang of Four : Solid Gold
そのギターに魅せられた。ギャング・オブ・フォーの『ソリッド・ゴールド』1曲目「パラライズド(Paralysed)」だ。
スネアのリムショットにかぶるアンディ・ギルのカッティング、そしてこの間(ま)。ルービンシュタインが「音符の弾きかたに違いがあるわけではない。休止、そう休止部分なんだよ」と語っているが、まさに休止部分が重要であることを認識させる・・・という理屈より前に衝撃的だった。
ワシがギャング・オブ・フォーを最初に聴いたのは『ソリッド・ゴールド』だったのだが、完成された印象の強い『ソリッド・ゴールド』よりも、ファースト『エンターテイメント!』の方がギターの衝撃度はあると思う。ソリッドにカッティングされたアグレッシブなギター・・・なんて書くと陳腐な表現になってしまうきらいがあるが、聴いてみれば明々白々。アンディ・ギルのギターに、ジョン・キングの政治的メッセージとファンク・ビートがかぶるラディカルな緊張感は、ダイレクトにこの世界のシステムを切り裂いていく。その亀裂こそが、まさにニューウェイヴのレーゾンデートルと言えた。後のバンドに与えた影響力から見ても、この評価は決して誇張ではない。
そして『ソリッド・ゴールド』だが、このアルバムは決してファーストに劣るわけではない。バンドの方向性が明確になり、贅肉をそぎ落とした印象がワシにはある。そこにはメンバーの自負も感じられる。その中の「What We All Want」が、イタリアかどこかのファッションショーで使われているのを当時テレビで見たことがあったが、それだけバンドの評価も上がっていたのだろう。ギターの切れ味は相変わらずだ。
その後、ギャング・オブ・フォーは失速。結局2枚のアルバムだけが聴き応えのあるところとなってしまう。しかし、この“四人組”が現実をアグレッシブに切り裂いた事実は残る。ギャング・オブ・フォーが残した大きな足跡は、ロックにおいてだれも否定することはできない。
Gang of Four : Damaged Goods
Gang of Four : Anthrax
Gang of Four : What We All Want
Gang of Four : To Hell With Poverty
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